
毎月のホットペッパービューティー(HPB)掲載料、正直負担に感じていませんか?



クーポン目当てのお客様が多くて、なかなかリピートに繋がらない…



HPBに頼らなくても、安定して集客できるサロンにしたいけど、何から手をつければいいか分からない…
もしあなたが、こんな悩みを抱えているサロン経営者なら、この記事はきっとお役に立てるはずです。
HPBは強力な集客ツールですが、コスト増や価格競争、ブランドイメージの構築しにくさといった側面もありますよね。
だからこそ、「脱HPB依存」を目指し、自力での集客力を高めたいと考える方が増えています。
この記事では、HPBへの依存から一歩踏み出し、自店の力で安定的に集客できる体制を築くための具体的な手順を、6つのステップで分かりやすく解説します。



自社での集客・予約の受け皿を作り、無料・有料の施策を組み合わせながら、段階的に移行を目指しましょう。
特に、既存顧客のリピート化(ファン化)は、脱HPBを進める上で最も重要な要素の一つであることも念頭に置いておきましょう。
脱HPB依存への具体的な6ステップ


ステップ1:現状分析 – HPBへの依存度を正確に把握する


まずは現状把握から。自店がどれくらいHPBに依存しているのかを客観的なデータで確認しましょう。
- HPB経由の予約数・売上
月々、HPBからどれくらいの予約と売上が発生しているか? - HPB経由顧客のリピート率
HPB新規顧客の再来店率は? HPB経由でリピートしている顧客数は? - HPB掲載にかかるコスト
月額掲載料、成果報酬、オプション費用など、トータルコストはいくらか? 予約1件あたりの獲得コストは? - HPB以外の集客経路
自社HP、SNS、紹介、チラシ、看板など、他の経路からの予約数・売上は?
これらのデータを分析することで、「HPB依存から脱却した場合の影響」や「今後どの集客経路に注力すべきか」といった具体的な課題が見えてきます。



私の場合は、ほとんどHPBで売り上げが立ちませんでした。
ステップ2:自社メディアの作成 – 情報発信の基地を作る


HPBに代わる顧客との接点、そして情報発信の「基地」となる自社のメディア(主にウェブサイト)を作成・整備します。
魅力的な自社ウェブサイト
- サロンのコンセプト、世界観、強み、こだわりが伝わるデザインとコンテンツ。
- メニュー、料金、スタッフ紹介、アクセス、お客様の声などを分かりやすく掲載。
- スマートフォン表示への完全対応(レスポンシブデザイン)。
- ブログやお知らせ機能
キャンペーン情報、美容情報、サロンの日常などを定期的に発信し、SEO対策にもつなげる。
単に存在するだけでなく、「このサロンに行ってみたい」と思わせる魅力と、「知りたい情報がすぐ見つかる」分かりやすさを両立させることが重要です。



私は、独立後すぐにホームページを立ち上げました。
ステップ3:ウェブ予約システムの構築 – 予約の受け皿を確立する


魅力的なウェブサイトができても、予約がスムーズにできなければ意味がありません。顧客がHPBを使わなくても簡単に予約できる仕組みを構築します。
使いやすいウェブ予約システム
- 顧客が迷わず、数ステップで予約を完了できるシンプルな操作性。
- 24時間365日、いつでも予約を受け付け可能。
- 空き状況がリアルタイムで分かりやすい表示。
- 事前決済機能(任意)。
- サロン側の予約管理(スケジュール調整、顧客管理連携など)がしやすい機能。
自社サイトに埋め込むタイプや、外部の予約システムサービスを利用する方法があります。
初期費用、月額費用、機能などを比較検討し、自店に合ったシステムを選びましょう。



私は、スキャットさんにお世話になっています。
ステップ4:無料でできる集客を強化(SEO, MEO、SNSなど)


コストをかけずに始められる集客施策を徹底的に行い、自社メディアへのアクセスを増やします。
SEO対策(検索エンジン最適化)
「地域名 + 業種(例: 福井市 ネイルサロン)」などのキーワードで、自社サイトがGoogle検索結果の上位に表示されるように、サイト内部の最適化や、質の高いブログ記事(ステップ2で作成)による情報発信を行う。
MEO対策(マップエンジン最適化)/ Googleビジネスプロフィール
Googleマップ検索で上位表示を目指す対策。
Googleビジネスプロフィールに正確かつ詳細な情報を登録し、写真、口コミ、最新情報を充実させる。
口コミへの返信も重要。
SNS(Instagram, Facebook, X, TikTok, LINEなど)の活用
- ターゲット顧客が多く利用するSNSを選び、アカウントを開設・運用。
- 施術事例(ビフォーアフター写真/動画)、デザイン紹介、スタッフ紹介、キャンペーン情報、サロンの雰囲気などを発信し、ファンを作る。
- LINE公式アカウント
友達登録を促し、予約受付、クーポン配信、個別相談などで顧客との関係性を深め、リピート促進につなげる。(リピーター対策として非常に重要)
これらの施策は、すぐに効果が出るものではありませんが、継続することで着実に集客力を高めることができます。
ステップ5:WEB広告の出稿 – ターゲットを狙ってアプローチ


無料施策と並行して、よりスピーディーに、あるいは特定のターゲット層にアプローチしたい場合に有効なのがWEB広告です。
リスティング広告(検索連動型広告)
Googleなどで特定のキーワードを検索したユーザーに対し、自社サイトへの広告を表示。
顕在層(今すぐサロンを探している人)に効果的。
SNS広告(Instagram, Facebook広告など)
年齢、性別、地域、興味関心などでターゲットを絞り込み、広告を配信。潜在層へのアプローチや認知度向上に有効。
ディスプレイ広告
様々なウェブサイトやアプリ上に表示される画像・動画広告。
少額からでも開始でき、効果測定しながら予算や内容を調整できるのがWEB広告のメリットです。費用対効果を見ながら、戦略的に活用しましょう。
ステップ6:段階的な移行と効果測定 – 焦らず着実に


ステップ1~5で構築した自社集客の仕組みが機能し始めたら、いよいよHPBからの段階的な移行を検討します。
HPBからの直接予約への誘導
HPB経由で来店した顧客に対し、次回以降は自社サイトやLINEからの予約がお得であること、便利であることを伝え、直接予約を促す。(例: 次回予約特典、LINE登録特典など)
効果測定と改善
各集客チャネル(自社サイト、SNS、広告、紹介など)からの予約数、売上、顧客獲得単価(CPA)、リピート率などを定期的に測定・分析する。
どの施策が効果的かを見極め、予算配分や施策内容を継続的に改善する。
HPB掲載プランの見直し
自社集客の効果が出てきたら、HPBの掲載プランを費用対効果の低いものからダウングレードしたり、最終的には掲載停止を判断します。
いきなりゼロにするのではなく、自社集客の成果を見ながら徐々に移行するのが安全策です。
このステップでは、常にデータを分析し、改善を繰り返すPDCAサイクルを回すことが重要です。
まとめ:自社集客力の強化で、選ばれるサロンへ


ホットペッパービューティーへの依存から脱却し、自力での集客力を高めることは、コスト削減だけでなく、自社のブランド価値を高め、顧客とより深く長期的な関係を築くための重要なステップです。
今回ご紹介した6つの手順は、時間と労力がかかる地道な取り組みですが、サロンの持続的な成長と安定経営の基盤となります。
特に、ウェブサイトや予約システムという「受け皿」をしっかりと作り、SEOやSNSといった無料施策で着実に種をまき、必要に応じてWEB広告でブーストをかけ、そして何より顧客満足度を高めてリピーター(ファン)を増やすこと。これらをバランス良く進めることが成功の鍵です。



自店の状況に合わせて計画を立て、焦らず、しかし着実に、未来への投資として取り組んでいきましょう。