小規模美容室ほど、ネット予約と次回予約を活用せよ！

こんにちは。
北陸地方で小規模美容室を経営しているハマです。

今回は、美容室の予約システムについて僕なりの意見を述べさせて頂きたいと思います。

私の結論

私の意見は、基本的に

ネット予約が１番美容室側にメリットがある

と思っています。

しかしその中でも、電話予約や次回予約を活用してほしいお客様もいらっしゃいます。
それは、

このようになります。

当店の予約率

まずは、私が運営している美容室の令和４年９月現在の割合をお伝えしていきます。

毎月の動員は３００名くらいで、現在の予約率は、

電話予約	ネット予約	次回予約	予約なし
4０％	３０％	３０％	０％

このようになっています。

本来自分の理想を言うと、

電話予約	ネット予約	次回予約	予約なし
2０％	4０％	4０％	０％

美容室の電話予約について

美容室の予約と言えば、昔は電話予約が主流でした。
現在ではネット予約が増えてきたとはいえ、電話予約をなくすわけにはいけません。

ここでは、小さな美容室で電話予約が増えすぎることで起こるデメリットと、どんなお客様が電話予約に適しているかを説明します。

電話予約のデメリット

独立前で、従業員が多い環境で仕事をしていた時には、気づきにくいですが、従業員が少ないとそれだけ手の空いているスタッフも少なくなります。
１人で営業しているともちろん、全部自分で電話を取らなければなりません。

電話予約が多いと、目の前にいるお客様にご迷惑がかってしまいます。

どんなお客様が電話予約に適しているのか？

私が思う、電話予約に適しているいお客様は、

このようになります。

パソコン・スマートフォンを持ってない方

パソコンやスマートフォンを持ってない年配の方は、どうしても電話予約になってしまいます。
年配のお客様は、メニューや周期がある程度決まっているので、次回予約をおすすめすると良いでしょう。

とはいえ、すべてのお客様が次回予約をしてくれるわけではないので、ある程度は電話で予約をお取りできるような体制を取っておきましょう。

来店周期が長い方

来店周期が長い方は、電話予約でも良いと思っています。
どうしても半年以上周期が空いてしまうお客様は、一定数います。
そんな方は、わりと時間のかかるメニューをする場合が多いですし、美容室で時間がかかるのも自分で分かっている場合が多いです。

特殊メニューをされる方

特殊メニューの予約は、電話で受け付けた方が無難です。
特殊メニューとは、

このようなメニューです。

このようなメニューをネット予約で受けてしまうと、

1時間枠のヘアカラーの予約にダブルカラーが入ってきて、お店が回らなくなる。

と、いったトラブルが起きます。

きちんと、特殊メニューをネット予約で受けれるお店は別です。

さらに次回予約で受けてしまうと、

１か月後に気が変わって「やっぱり、デザインカラーにしたい。」と言われてお店が回らなくなる。

と、いったトラブルが起きます。

美容室の次回予約について

約１０年くらい前から美容室の次回予約制度が始まった気がします。
当時は、次回予約したお客様に、特典をつけて、ひたすら次回予約率を追っていたきがします。
今では、特に割引特典はつけていないですが、一定数次回予約をお取してします。

次回予約を取る美容室側のメリットは、

と、いったところでしょうか。

次回予約の問題点

次回予約は非常に良いシステムですが、次回予約にだけ偏りすぎると、問題が発生してきます。
過去に起きた問題は、

この3つです。

無断キャンセルが増える

次回予約をお取する場合、必ず次の予約の日時が書いたレシートをお渡しします。
しかし、1～2ヵ月以上先のことなどなかなか、覚えていられません。

何回も無断キャンセルされるお客様は、次回予約は取らない方が良いでしょう。

スタッフの休みの変更がきかない

1～２か月後の予約を次回予約で埋めてしまうと、スタッフの休みの変更がきかなくなります。
子供の学校行事・子供の病気など、急に休まなければいけない場合、非常に困ります。

お子さんのいるパートさんが多いお店は気をつけた方が良いでしょう。

急にメニュー変更を言われることがある

カラーだけで予約したのに、

「やっぱりカットもしたい。」

など、気が変わるお客様もいらっしゃいます。
その時、次の予約が入っていなければ良いですが、もし予約が詰まっていたら次のお客様にご迷惑をかけてしまいます。

急な予約の変更はなるべく承らないような決まりにするなど、対策が必要です。

どんなお客様が次回予約に適しているのか？

それでは、私が思う次回予約に適したお客様はというと、

このようになります。

周期が決まっている方

まず、

「私は、毎回4週間周期で髪を染めるわ。」

など周期が決まっている方は、次回予約をお取りしてあげると喜ばれます。
その他に、

• 決まった曜日
• 決まった時間

にしか来れない方は、先に予約をお取した方が良いでしょう。

メニューの変動が少ない方

こちらは、急なメニュー変更がないので、お店側にとっても非常に助かります。

カットだけの方や、カラーリタッチだけの方など、いつもするメニューが決まっている方は売り上げのアップセルは難しいものの安定して、来てくれます。

このような方は、次回予約をしてもらうと良いでしょう。

次回予約を取らないと、さぼってしばらく来ない方

「気づいたら、半年たっていた。」

と、言う方は、次回予約をおすすめするとよいでしょう。

「２ヵ月以内に来ないと、スタイルが崩れてしまいますよ。」

のようにアドバイスをして、次回予約を活用し、来店周期を早めましょう。

美容室のネット予約について

ここ５年くらいで急にポータルサイトを始め、美容室のネット予約が普及してきた気がします。
統計によると、すでに電話予約予約より、ネット予約の方が多いそうですね。

ネット予約のメリット

まず、ネット予約の美容室側のメリットをお伝えします。

さまざまメリットはあると感じますが大きなメリットは、

この２点になります。

スタッフが対応する時間が減る

電話予約や、帰り際に次回予約をお取する場合、スタッフの時間を取られてしまいます。
その点ネット予約は、最初の設定をしてしまえば、スタッフの手間を取らすことはありません。
その分目の前にいるお客様に集中できますし、帰り際レジが混雑することもありません。

自動的に単価が上がる

こちらも最初の設定が必要ですが、上手くいけば、自動的に施術単価が上がる可能性があります。

当店でも上手くセットメニューやクーポンを用意することで、

「あのお客さん、この高単価なセットメニュー選んでくれた。」

などといった事もあります。

正直、新メニューなどアップセルメニューをおすすめしにくいお客様もいらっしゃいます。
そんな場合でも、スムーズに単価アップに成功する場合があるのが、ネット予約の面白いところです。

ネット予約は事前準備が必須

ネット予約で注意しなければいけない点は、

事前準備が大変かつ、非常に大切

につきます。

メニューの数だけ、ネット予約のアイコンを用意しなければいけません。
さらに複合メニューや、クーポンメニュー、それぞれの時間配分をあらかじめ設定しておかなければいけません。

１度設定してしまっても、状況を見て、何度も改善していくことが重要になります。

美容室の予約システムのまとめ

私のお店も、特に次回予約に特化しているわけでもなく、お客様にネット予約が完全に普及しているわけではありません。
しかし、お客様に応じて、

を活用することが、非常に大事だと感じます。

これから美容室を開業する方や、小さな美容室を経営している方の参考になれば幸いです。

それでは。