
美容室の独立って何を準備したらいいの?



事前に何を買ったらいいか分からない。
そうですよね!自分の夢を形にする美容室の独立は、ワクワクする反面、具体的に何から手をつければいいのか、特に「物」に関してはリストアップしてみると意外なほど多くて戸惑ってしまうものです。
『オープン当日に必要なものが足りなかったらどうしよう…』 『無駄なものを買ってしまわないかな…』
そんな不安を抱えているあなたのために、この記事では「美容室オープン前にこれだけは買っておきたい!」という必須アイテムを、施術用の大きな設備から日々の細かな消耗品、さらにはバックヤードに必要なものまで、カテゴリー別に分かりやすくまとめました。
このリストをチェックすれば、何が必要で、何を優先して準備すべきかが見えてくるはずです。



安心してオープンの日を迎えられるよう、一緒に確認していきましょう!
【施術に必要な設備・機材】


ここはサロンの心臓部!お客様に快適な時間を過ごしていただくための基本的な設備です。
- シャンプー台: バックシャンプーかサイドシャンプーか、お店のコンセプトやスペースに合わせて選びましょう。
リラックス効果を高めるフルフラットタイプなども人気です。 - セット椅子: お客様が長時間座るものなので、座り心地とデザイン性を重視。油圧式で高さ調整がスムーズなものが一般的です。
- 鏡 (セット面): サロンの雰囲気を左右する重要なアイテム。
大きさやデザイン、照明とのバランスも考慮しましょう。収納付きのものなども便利です。 - ワゴン: 施術中に必要な道具を整理し、スムーズに作業を進めるために必須。
- ドライヤー (ハンド): 十分なパワーと数を確保。
軽量性や静音性も考慮すると良いでしょう。 - ドライヤー (スタンド/壁掛け): パーマやカラーの放置タイムに使用。
遠赤外線タイプなどもあります。 - ヘアアイロン・コテ: ストレート用、カール用など種類とサイズ(太さ)を複数揃えましょう。
温度設定が細かくできるものがおすすめです。 - バリカン・トリマー: メンズカットや刈り上げ、細部の調整に必須。
コードレスタイプが便利です。 - 促進機 (ローラーボール、スチーマーなど): カラーやパーマの時間短縮、トリートメント効果向上に。
メニューに合わせて導入を検討しましょう。 - 消毒器: 衛生管理の基本。
ハサミやコームなどを消毒するための紫外線消毒器や、エタノールなどを準備します。
【消耗品・薬剤関連】


日々のサロンワークで必ず使うものです。
オープン当初はある程度のストックを用意しておくと安心です。
- ハサミ (シザー): メインシザー、セニングシザー、スライド/ストローク用など、最低限必要な種類を揃えます。
ご自身の手に合った、質の良いものを選びたいですね。 - コーム・ブラシ類: カット用、ブロー用、カラー用、セット用など用途別に複数種類を用意します。
- クロス・ケープ類: カット用、カラー/パーマ用、シャンプー用など、素材や機能が異なるものを揃えます。
- タオル: お客様一人あたり数枚使用するため、多めに用意が必要です。
洗濯・乾燥の手間を考え、リース契約も検討しましょう。 - シャンプー・トリートメント・スタイリング剤: サロンのコンセプトに合ったブランドを選定します。
業務用だけでなく、お客様への提案用に店販品も仕入れましょう。 - カラー剤・パーマ液: 主要な色番や種類(アルカリ、酸性、コスメ系など)を揃えます。
最初はメーカーを絞って導入するのも良いでしょう。 - 処理剤: カラーやパーマの前後に使用する保護剤や、残留アルカリ除去剤など。
- 手袋 (グローブ): カラーやシャンプー時に必須。
サイズや素材(ニトリル、プラスチックなど)を確認します。 - イヤーキャップ、フェイスカバー (or ラップ): カラー剤などからお客様の耳や顔を保護します。
- ダッカール、ピン類: 施術中に髪を留めるために必要。
様々なサイズや種類があると便利です。 - パーマ用ロッド、ペーパー、輪ゴム: パーマ施術の必需品。
ロッドは太さ別に揃えます。 - コットン、ティッシュ: 細かい部分のふき取りなどに使用します。
- アルミホイル (カラー用): ハイライトやデザインカラーに使用します。
【受付・待合スペース関連】


お客様が最初に目にする場所であり、サロンの印象を決定づける重要なスペースです。
快適さと機能性を両立させましょう。
- 受付カウンター: サロンの顔となる家具。
デザイン性はもちろん、収納力や作業スペースも考慮して選びます。 - 待合用の椅子・ソファ: お客様がリラックスして待てるような、座り心地の良いものを選びましょう。
- お客様用マガジンラック、雑誌、書籍: 待ち時間を快適に過ごしていただくためのアイテム。
- 電話機・FAX: 予約受付や業者との連絡に必要です。
- パソコン・タブレット: 予約管理、顧客管理、会計、情報収集などに使用します。
- POSレジ・キャッシュドロア: 会計をスムーズに行い、売上管理をするために導入を強く推奨します。
キャッシュレス決済端末も今や必須です。 - 予約管理システム or 予約表: ダブルブッキングなどを防ぎ、スムーズな予約管理を行います。
オンライン予約システムも検討しましょう。 - 筆記用具、伝票類 (カルテなど): 受付業務や顧客情報の記録に必要です。
- 名刺・ショップカード: サロンの情報をお客様に伝えるための重要なツール。
- レシートプリンター・ロール紙: POSレジと連動して使用します。
- 電卓: 細かい計算に便利です。
- 金庫: 現金や貴重品を保管するために必要です。
【その他・バックヤード関連】


快適なサロン運営と衛生管理のために必要なアイテムです。
- 洗濯機・乾燥機: タオルを自店で洗濯する場合に必要。
容量や設置スペースを確認しましょう。 - 掃除用具一式: ほうき、ちりとり、モップ、掃除機、雑巾、バケツ、各種洗剤など。常に清潔な環境を保つために必須です。
- ゴミ箱: 店内用、バックヤード用、分別用など、複数用意します。
- 消毒液、ハンドソープ: お客様用、スタッフ用に設置し、衛生管理を徹底します。
- スタッフ用ロッカー、休憩スペースの備品: スタッフが快適に働ける環境を整えることも大切です。
(テーブル、椅子、電子レンジ、冷蔵庫など) - 照明器具: サロン全体の雰囲気を演出し、施術スペースでは手元が見やすい明るさを確保します。
調光・調色機能があると便利です。 - 観葉植物、インテリア小物: 空間に彩りを与え、リラックスできる雰囲気を作ります。
- BGM用音響機器: サロンのコンセプトに合った音楽を流し、心地よい空間を演出します。
- お客様用ドリンクサービス関連: カップ、グラス、飲み物(コーヒー、紅茶、水など)、おしぼりなど。
- 看板: お客様がお店を見つけやすくするための外看板や、店内の案内表示など。
物以外にも準備が必要なこと


備品だけでなく、以下の点もオープン前に必ず確認・準備しておきましょう。
- 開業届、保健所への開設届: 法的な手続きを忘れずに。
- 各種保険: 火災保険、賠償責任保険など、万が一に備えます。
- スタッフの雇用・教育: 一人で運営しない場合は、スタッフの確保と教育が必要です。
- 集客・販促ツール: ウェブサイト、SNSアカウント、チラシ、クーポンなど、オープン前から告知活動を始めましょう。
- 初期在庫の確保: 薬剤や店販商品など、オープン当初に必要な量を把握し、発注しておきます。
- 税理士との契約(必要に応じて): 確定申告、日々の経理、資金繰り、税務相談など、お金に関する専門家です。
早い段階から相談しておくと、適切な会計処理や節税対策のアドバイスが受けられます。 - 労務士との契約(必要に応じて): スタッフを雇用する場合、社会保険の手続き、雇用契約書の作成、就業規則の整備、助成金の申請など、人事・労務管理の専門家がいると心強いです。
トラブル防止のためにも相談を検討しましょう。
まとめ


いかがでしたか? 「何を買ったらいいか分からない…」という最初の不安が、このリストを通して少しでも解消され、オープンに向けてやるべきことが具体的に見えてきたなら嬉しいです。
リストアップされたアイテムは、あなたのサロン運営を支える大切な土台となります。
シャンプー台や椅子などの大きな設備から、日々の施術に欠かせない消耗品、お客様をもてなす空間作りのための備品まで、どれもスムーズなスタートには欠かせません。
もちろん、お店の規模やコンセプト、予算によって必要なものや優先順位は異なります。
まずはこの基本リストをたたき台として、ご自身の計画に合わせて「本当に必要なもの」「こだわりたいもの」を精査し、リストを完成させてください。
そして、リストができたら、焦らず一つ一つ着実に準備を進めていきましょう。
大変な時期だとは思いますが、この準備期間も夢の実現への大切なプロセスです。
この記事が、あなたの不安を自信に変え、素晴らしい美容室オープンの日を迎えるための一助となれば幸いです。